- 親子で富士登山に挑戦!
- 事前の練習登山の始まり
- さぁいよいよ登山スタート!でもその前に
- レインウェアは必携だけど靴は登山靴でなくてもOK
- 山小屋での宿泊をおすすめ
- ご来光は山小屋近くで楽しむ
- 富士山頂郵便局で手紙を出す
- 行動中歩くぺースはコースタイムの1.5〜2倍
- おやつ・水分·エネルギーの補給はこまめに
- 子どもにはトレッキングポールはいらない
親子で富士登山に挑戦!
日本で一番高い山といえば、誰もが知っている富士山。
子供との思い出にと富士登山を計画したのが子供が年長になった5歳の2017年の1月。
しかし、この年の夏の天候はとても不安定であり、私のスケジュールが合わなかったので結局この年は見送ることになりました。
2013年に世界遺産へ登録されたので富士登山者が年々増加し、登山道もかなり整備を進んだ山となりました。3,776mという日本で一番高い山でありますから事前準備がとても大事です。
富士山が山開きするのが7月上旬から9月上旬になります。
さぁー富士山を登るぞー!
子供(年長〜小学生低学年)が富士山に登頂するためには、様々な準備が必要となり、私が経験したことがこれから親子で富士登山を計画している方がたのヒントになれば幸いです。
事前の練習登山の始まり
登山経験がまったくない子どもをいきなり富士山に連れていくのは無謀です。子どもがどれくらい歩けるのかを確認するためにも、事前の練習登山は必ず行う必要があります。
私の場合、東京在住なので関東近郊の高尾山・大山・御岳山・筑波山と登りました。
これらの山は、全てケーブルカーがあるので体力が不安でもいざとなればケーブルカーで利用すれば良いので練習登山にはおすすめです。
富士登山までに体力的には1日5~6時間は歩き続けられるようになっておきたいものなので上記の山では基本的にケーブルカーを利用しないで登山することが富士登山の条件となります。
さぁいよいよ登山スタート!でもその前に
富士登山ではルートも沢山あり、一合目から登るという人もいるようですが安全のため、山小屋が一番多く点在する吉田ルートの計画でした。
五合目まではバスでの移動となります。
山麓から五合目へと移動するバスは、一気に標高2000m以上の高さまで登っていくため、高山病のきっかけになりやすく、バス内で寝てしまうと、急激に高度を上げる影響はより大きくなります。
そして、五合目に着いたらいきなり登るのではなく、五合目で1時間ぐらいのんびりして、高山病予防である高度順応を行います。登山中ですがのどが渇いていなくても必ずこまめな水分補給をしておくことが必要です。
レインウェアは必携だけど靴は登山靴でなくてもOK
最近の天気予報はピンポイントで予報でき、週間予報も高精度になってきましたが、それでも富士山山頂付近の天候が変わりやすいものです。富士山では雨とともに強風も突然吹くことがあるので、レインウェアは風にあおられるポンチョタイプではなく、登山用のセパレートタイプのものが必要です。防寒着は、汗で濡れたりしたときのために多めに持っていきましょう。週間天気予報など情報を事前にしっかり集めて可能な限り雨が予想される日は避けた計画をおすすめします。
5合目より上は森林限界となり、植物が生育できない厳しい環境です。雨の中の登山は景色が悪く、気温も寒いので子供にとってはきっとただツライだけの登山となってしまう可能性があります。
靴は、事前の練習登山の時から子ども用の登山靴を用意したのですが履き慣れていないと足首が痛くなることもあります。富士山は登山道も整備されているので、低学年には、硬い登山靴ではなく、普段履いている運動靴でも問題ないと思いました。ただし、古い靴はやめた方いいです。私たちが実際に登山している時に女性の方が途方に暮れていました。なぜかというとソールが剥がれてしまい岩場を歩くのが辛かったようです。その人には当然ですが下山を勧めましたが、山小屋にも登山靴を販売しているところもあることをお伝えしました。当然ですが靴が壊れてしまっては何もできませんのでご注意ください。
山小屋での宿泊をおすすめ
富士山では夜間に登る登山者も多いのですが、子どもは眠くなってしまうし、何も見えなく安全のためにも夜間登山は避けるべきです。
子どもと一緒の場合は日帰り登山は絶対に避けないといけません。無理のない1泊2日以上での計画を立てるといいと思います。
吉田ルートには沢山の山小屋がありますが、私たちは標高3400mの八合目トモエ館というところにお世話になりました。
選んだ理由は、ご来光を山頂ではなく、山小屋で見てからゆっくりと山頂を目指す計画だったからでした。
ただ、標高2500m以上の高所で、低酸素によって体が影響を受けるのは、大人も子どもも同じであり、頭が痛くないか?気持ち悪くないか?食事はしっかり取れているか?体調をしっかり確認してください。時には体調や登山速度次第では臨機応変に宿を変更するもの必要です。なお、緊急連絡については吉田ルートは山頂まで携帯電話の電波はずっと繋がっていましたので宿への連絡も携帯を持っていれば安心です。
登山開始の5合目を午前9:30に出発にし、1日目の目的地である標高3400mの八合目トモエ館に到着したのが午後7時でしたので9時間30分かかりました。このルートは地図上では大人で5〜6時間で到着できるとのことですが子どものペースに合わせるとこのぐらいの時間はかかります。
山小屋に到着すると外の景色はいいですが、日没後は何も見えないですし、ほかの登山者がいたり、スぺースがすごく限られているため、自由に走リまわって遊んだリすることもできません。子どもを飽きさせないようにするには、カードゲーム・オセロ・将棋などスぺースを気にせずに遊べるものや楽しめるものを持参したほうがいいです。
ご来光は山小屋近くで楽しむ
富士山に登るのなら、「山頂でご来光を」という憧れもあるかもしれませんが夜間行動は子どもにとってはただツライだけです。山頂でご来光を目指す人はとても多く、山頂手前の登山道は大渋滞。無駄に体力を奪われますから子ども同伴の時は諦め流のが正解です。ご来光は山小屋近くでも充分に楽しめますので日の出前までしっかりと睡眠·休息をとり、山小屋近くでご来光を眺めた後、明るくなってから頂上を目指します。
富士山頂郵便局で手紙を出す
富士山頂には郵便局が期間限定で開設されます。
ここではオリジナル商品もたくさんあり、思い出作りに子どもへの登山証明書やご家族へ手紙を出すことおすすめします。
ただ、吉田ルートで登頂するとお鉢巡りルートでいう反対側山頂に郵便局がありますので余裕を持ってのタイムスケジュールが必要です。
行動中歩くぺースはコースタイムの1.5〜2倍
ガイドブックなどに記載されているコースタイムは、大人の登山者を想定したもなので子どもとー緒に歩く場合は、コースタイムの1.5~2倍ぐらいぺースになります。
子どものペースに合わせるので同伴している大人では歩けないから意外とツライです。
子ども本人の気持ちをしっかりと持ち上げることが大切です。
しっかり声をかけて、飽きさせないようにしなくてはいけません。
もしも、子どもから「もう嫌だ!」と言われてしまったら、山頂までには断念せざるを得ません。
登山中に色々なことを話しながら登るのできっと素晴らしいコミュニケーションを高めることができます。
子どもの装備は最初は本人に持たせますが、途中からは子どもの負担を軽減させるために、きっと親が荷物を持つことになります。
おやつ・水分·エネルギーの補給はこまめに
20分〜30分ぐらいに1回の割合で水分補給を行いました。
筋肉や内臓が未発達であるためにエネルギーを蕃える能力が低いので低血糖を起こしやすいので行動中は、チョコレートやゼリー、おにぎリやパンなど糖質を中心にこまめに食べさせることが大切です。
私たちが登山した日は快晴でとても暑い日の登山でした。
6合目・7合目付近では持参したチョコレートは溶けるし、おにぎりも傷み始めているような天候でした。
それでも山頂付近は5度という環境です。
娘の場合は、「ラムネ」にはとても助けられました。
「ラムネ」は天候に左右されることなく、エネルギー源のブドウ糖が摂取できるのでハードなスポーツにとってはスーパーフードと言えます。
おやつネタとしては子どもに飽きさせないためにも袋菓子もおすすめです。気圧の関係で袋がパンパンになることが子どもにとっても楽しいものです。破裂寸前まで袋が膨張していたので子どもは大喜びでした。
子どもにはトレッキングポールはいらない
本来トレッキングポールは脚部への負担を軽減させ、特に下りでは、転倒や膝痛を防止できますので使いこなせればとても有効です。子どもの場合も最初のうちはトレッキングボールをやたらと持ちたがりましたが、結局使いこなせずポールを引きずって歩いていたので私が持っていました。大人には有効なアイテムと言えるでしょう。
下山のペースは子どもは速いですが膝への負担を考えると下山のペースを抑えるように何度も子どもに伝えていました。素晴らしい景色を見ながら歩ける下山は子どもにとっては楽しいのかもしれません。
富士登山で体に過度な負荷やストレスがかかれば、思わぬトラブルの原因になる可能性にもなりますので疲れが見えてきたら早めの判断をします。 子どもは基礎体カがないため、一度消耗してしまうと回復が難しく、行動中は、過度な疲労状態に陥らないように、ゆっくリ登り、こまめな水分·エネルギー補給を心がける。疲れが濃くなってきたら無理をさせず、近くの山小屋に泊まるか、下山するか、同行者が早めの判断が必要です。
登山のその後
無事に富士山を登頂した子どもは、帰宅後もテレビや景色で富士山をみると、いつも「私はあの山を登ったのよ」「また登りたい!」と言います。
幼少期の体験がしっかり記憶され、自信持ったのかなと思います。
親子で富士登山をご計画でしたら、無理ないスケジュールで楽しい登山にしてくださいね。